マルイグループの"売り場パソコン"として
シンクライアントモバイル端末e-three TSシリーズを採用
マルイグループのシステムサービス企業として-小売の視点-から顧客サービスの向上と情報ネットワークづくりをサポートする株式会社エムアンドシーシステム様。マルイグループの"売り場パソコン"として、シンクライアントモバイル端末『e-three TSシリーズ』をご採用いただいております。
"売り場パソコン"とは、その名の通り"売り場"に置いてあるパソコンのことである。マルイグループの"売り場"にパソコンを導入することに、どのような狙いがあったのか。シンクライアントモバイル端末『e-three TSシリーズ』をご採用いただいた、株式会社エムアンドシーシステム システム企画本部の津田様、丸谷様にお話をうかがいました。
|
双方向コミュニケーションの実現に向けて、社内SNSを構築

-- まずは、"売り場パソコン"を導入されたきっかけをお教えください。
| 津田様 :
|
これまでマルイグループでは、本部のバイヤーと各店舗の販売スタッフとの情報伝達手段として、POS端末やPDA端末を活用していました。これは本部からの一方通行の伝達手段であり、販売スタッフからバイヤーへの情報は、FAXもしくは電話という手段をとっていました。しかし、お客様の声を反映させるには、お客様と接する販売スタッフの声をよりタイムリーにフィードバックさせる仕組みを構築する必要がありました。特に売り場と本部のコミュニケーションの向上が課題であり、根本的な解決が望まれていました。そこで、双方向コミュニケーションを実現する取り組みの一環として、まずは社内SNS(ソーシャルネットワークサービス)を構築することにしたのです。
|
 |

株式会社エムアンドシーシステム
システム企画本部 IT推進部 IT推進担当
リーダー
津田 修治 様
|
|

また、マルイグループのウェブサイトに掲載されている商品について、売り場でお客様からお問い合わせをいただくことがあります。これまでは、売り場でウェブサイトを閲覧できる環境にはなかったため、迅速な対応が困難な場合がありました。販売スタッフの中には、自宅にパソコンを持っていない人もいます。また、パソコンを持っていてもウェブサイトに掲載している商品をすべて暗記することは困難です。そこで、"売り場"でウェブサイトを簡単に閲覧し、お客様からお問い合わせがあった際に迅速な対応ができるような仕組みづくりの必要性も感じていました。
|
今回構築したシステムでは、売り場と本部の双方向コミュニケーションを実現するための社内SNSやウェブサイトの閲覧環境、Excel®やAdobe® Reader®といったオフィススイート環境、POSをベースとした既存の業務アプリケーションが、"売り場"に設置されたシンクライアント端末から利用できるようになっています。

-- 導入にあたり、経営陣の判断はどのようなものだったのでしょうか。
| 丸谷様 :
|
何よりも情報漏洩などのリスクを避けたいという意向がありました。オフィスに設置するパソコンではなく、店舗に設置する"売り場パソコン"になるわけですから、盗難・紛失のリスクが非常に高くなります。シンクライアントであればハードディスクが搭載されていませんので、万が一盗難にあった場合でも顧客情報の漏洩などのリスクを回避することができます。

|
 |

株式会社エムアンドシーシステム
システム企画本部 WEBシステム開発部 WEBシステム1担当
リーダー
丸谷 文孝 様
|

-- 選定の基準をお聞かせください。
| 丸谷様 :
|
既存のネットワーク環境があまり広帯域ではなかったので、そのネットワーク上でもストレスなく利用できること。また、マルイグループのウェブサイトではFlashのムービーが多用されているので、シンクライアント環境でもスムーズにFlashのムービーが再生できることも重要です。さらに、売り場でのスペースは限られていますので、使用しない時には収納することのできるノート型で、しかも専用端末であること。美観にもこだわり、元々その売り場に設置してあったようなイメージのものを探していました。今回は特別にマルイ専用ロゴのカスタマイズにも対応していただき、最終的には店舗スタッフにアンケートを実施した上で、『e-three TSシリーズ』に決定しました。
|
|
接客サービス向上のために、"売り場パソコン"を。

-- 実際に"売り場パソコン"を導入されてみて、いかがでしょうか。
| 丸谷様 :
|
これまではバックヤードに戻らなければ使えなかった業務アプリケーションが、売り場でいつでも使えるようになりました。売り場にいる時間が少しでも長くなることで、接客サービスの向上を図れるようになったのは、非常に大きなことです。
|
| 津田様 :
|
店長などの管理者にとっては、端末の盗難やデータの持ち出しによる情報管理面でのリスクが軽減され、安心感を持って情報のやり取りができることを、非常に評価されています。
|
|

-- SNSの評判はいかがでしょうか。
| 津田様 :
|
当初の目的通り、社内SNSが有効に活用されています。想定していた売り場からの情報収集ができるのはもちろん、単純な業務連絡からバイヤーのコメント確認、売り場の成功事例紹介など、さまざまな情報や画像がSNS上でやり取りされています。現在は1日に約50〜60件ほどの投稿があり、1件あたりのコメントも平均6件程度と、売り場と本部のコミュニケーションツールとして定着してきました。特に若い人の方が、このようなSNSには馴れていますね。
|
|

-- SNSを積極的に活用してもらうための秘策はあったのでしょうか。
| 津田様 :
|
導入当初は、IT推進部が中心となり、説明会や講習会などさまざまな啓蒙活動を行うことで、社内SNSによる円滑なコミュニケーションを実現してもらうよう工夫をしました。また、販売スタッフはシフト制で勤務していますので、同じ店舗の販売スタッフ同士であっても直接会ってコミュニケーションをとれる機会が少ないようです。そこで、店舗内の引継ぎ業務や連絡事項を社内SNS上でやり取りするなど、こちらでは想定しなかったことにまで活用していただいています。
|
|

-- これからの展望をお聞かせください。
| 津田様 :
|
お客様の声をフィードバックするという意味からも、販売スタッフにとって有益なものは積極的に採用していきたい。インテリアや紳士服などの外部専門店では、店舗固有の業務アプリケーションを使用していますが、これらにおいても現場の必要性に応じて、シンクライアント化していきたいと思っています。
|
|
| 丸谷様 :
|
これからは"売り場"にパソコンがあるということを前提に、何が出来るのかを検討します。社内SNSにしてもそうですが、基本的なルールだけを伝えて、あとは各店舗や販売スタッフの方々で自由に使ってもらいたいですね。
|
本システムは、2007年4月よりシステムの基本設計およびシステム構築が開始され、2007年7月末より新宿地域において先行導入されました。その後、各店舗への導入が開始され、2007年10月の有楽町マルイがオープンしたことで、全店舗への導入が完了しました。現在は、800台のシンクライアントモバイル端末により、約4,000人の販売スタッフが利用しています。
|